「高い完成度、それだけに残念」ホンダ シビックe:HEV、英メディアが惜しむのは?
◆高い完成度、だからこそ欲しかった個性
反面、あと一歩の個性が欲しかったという声もあるようだ。トップ・ギアはハイブリッドの優れた動作を肯定しながらも、「シビックは競争の激しい市場で注目を集めるのに苦労するかもしれない」とも指摘している。
同記事は、シビックはヨーロッパとアメリカの両方の顧客層を満足させるよう改善を重ねており、「これにより、バランスが良く、円熟した、非常に完成度の高いファミリー・ハッチバックとなっており、装備も充実し感動的なほどに洗練されている」と分析している。だからこそ、主な購買層がアップグレードを狙う旧型シビックのオーナーたちに限られると思われる現状は惜しいとの立場だ。e:HEVに加え、新規ユーザーの注目を集めるセールスポイントがあれば、さらなる新鮮味を打ち出せたかもしれない。
英オート・カー誌(8月18日)も、SUVに押されがちなハッチバック市場において、シビックは「とても月並みなオールドスクールのハッチバック」に見えると述べ、走行感や居住性の良さに反した存在感の薄さを嘆いている。
◆イギリスほか、日本でも販売中
ホンダ シビック e:HEVは3つのグレードで販売されている。ベースモデルの「エレガンス」は安全運転支援システムのホンダセンシングやリア・パーキング・センサーなどを搭載し、2万9595ポンド(約483万円) からとなっている。「スポーツ」は18インチ・アロイホイールとLEDフォグライトなどが加わり、3万1420ポンド(約513万円)からの設定だ。最上位の「アドバンス」は大型インフォテインメント画面とサラウンドシステムを充実させ、3万3620ポンド(約549万円)とした。
イギリスとはグレード展開が異なるが、日本でも7月1日から販売されている。価格は394万200円からとなっている。
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