「高い完成度、それだけに残念」ホンダ シビックe:HEV、英メディアが惜しむのは?

本田技研工業

 発売50周年を迎えたホンダ シビックに今夏、シビック e:HEV(イーエイチイーブイ)が加わった。イギリスでも発売が始まっており、現地ではハイブリッドの良好な走行を評価する声が上がっている。同時に、SUVやクロスオーバーに押されがちなハッチバックとしては、もう一声工夫が欲しかったとの要望もあるようだ。

◆燃費良好、実用性は上々
 シビック e:HEVではスタイリングだけでなくインテリアや燃費など広範にわたり改良が施されている。英BBCの自動車番組『トップ・ギア』(8月18日)は、「大いに改善されたキャビンと上品なハイブリッドの設定は印象的」だと称えている。記事によると、エンジンは2.0リットルガソリンエンジンを搭載し、通常は主に発電機として稼働しモーターに電力を供給する。高速走行時には直接車輪に動力を伝え、走行をサポートする仕組みだ。

 英オート・エクスプレス誌(8月17日)はインフォテインメントの古さなどを課題に挙げつつも、「実用性はトップクラスではないにせよ、良好だ」と述べている。ホンダによると燃費は56.5mpg(約24.0km/L)となっている。同誌は「優れた」燃費性能だとコメントしており、e:HEVの面目躍如といったところだ。

Text by 青葉やまと