日本のラブホテルから着想、フランスで「ラブ・ルーム」が人気に

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◆ラグジュアリーな体験
 フランスのラブ・ルームには「ラグジュアリー」という言葉が合う。ジャグジーやハンマーム、または専用プールなどが併設されたスイートやマンションタイプの施設も少なくない。シャンパンもプレゼントあるいはオプションでの必須アイテムだ。

 その贅沢さは値段にも出ており、『Love’n Spa』によれば、パリにおいては一泊130~450ユーロ(約1万8000~6万1000円)かかる。地方なら安いかと言えばそういうわけでもなく、ブルターニュ地方に最近できたラブ・ルームは一泊300~350ユーロ(約4万1000~4万8000円)(フランス3、8/1)。ヴァンデ県のものは180~240ユーロ(約2万5000~3万3000円)かかる(ウェスト・フランス紙)。

◆「旅行」に代わる日常からの脱却手段
 高額で非現実的な環境が、日常からの脱却を図りたいカップルの人気を得る鍵になったとも考えられる。コロナ禍で旅行に出かけにくい時間が続いたことも、ラブ・ルーム人気に貢献したのではないだろうか。

 フランスではラブ・ルームで過ごす週末で、2人の記念日をロマンティックに演出したり、結婚の申し込みのためのムード作りをしたりという例もあるようだ。日本のラブホテルとは一味違うフランスのラブ・ルーム。いつまで人気が続くのか興味深い。

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Text by 冠ゆき