「日産にとって大きな躍進」英誌がアリアを満点評価「ライバルは心配を」

日産自動車

◆安心の航続距離に、キビキビとした加速感
 搭載するバッテリー容量により、航続レンジは400〜500キロとなる。オート・エクスプレス誌の実測ではこれを1割程度下回ったが、十分に実用的な距離といえるだろう。同誌は、まったくエコドライブを意識せずにこの数字を達成できることは「印象的だ」としている。モーターの性能も良好で、300Nmのトルクにより0-100キロ加速は7.5秒となっている。同サイズのガソリン車をはるかに凌ぐ加速が可能となっており、同誌がテストドライブ中に感じたストレスも少なかったようだ。ワンペダルでアクセルとブレーキを制御可能な「e-Pedal Step」を搭載している点も快適性に寄与したという。アクセルを戻すと回生ブレーキとなり、発電しながら滑らかに減速する。

 エントリーモデルでは239bhpのモーター1基の搭載となるが、上位モデルは2基を搭載し、合計304bhpを発生する。各車軸に1基ずつの搭載となり、AWD駆動となるしくみだ。0-100キロ加速は5.7秒と、さらに短縮する。英カー・バイヤー誌は、これはテスラ モデルY(デュアルモーターモデルの3.7秒)には及ばない数字だが、快適性に軸足を置くアリアとしては必要以上の性能だと評価している。

◆イギリスで販売中 707万円から
 エントリーモデルの「63kWh アドバンス」は4万2845ポンド(707万円)からとなっている。国内では539万円からとなっており、円安の影響か価格差が目立つようだ。ほか、パノラマサンルーフを装備した「同スカイパック」、22kWチャージャー搭載の「87kWh エヴォルヴ」、AWD走行の「e-4ORCE 87kWh エヴォルヴ」が用意されている。日産 アリアは、イギリスですでに発売中だ。

【関連記事】
「優雅なミニマリズム」日産アリア、独特のスタイルで米メディア魅了
「日産の新たなブランド像を体現」新型EVアリア、優美なデザイン・性能に海外も注目
「新時代の幕開けだ」ニッサン アリア コンセプト、海外メディアが称える先進性

Text by 青葉やまと