◆C-RVよりもスムーズな加速
　シビック e:HEVのハイブリッド・パワートレインは、通常時はエンジンを通じて発電し、1.05kWhの小型バッテリーへの給電を通じて電気モーターを駆動する。さらにトルクが必要な場面では、エンジンを直接動力として用いる動作となる。英オート・エクスプレス誌は、シビックではハイブリッドSUVのホンダC-RVよりも広いレンジでエンジンが駆動する設計だと説明している。これにより、高速道路の出入り口などでの急加速の際に唐突なエンジンの始動を回避し、よりスムーズな加速感が得られるという。

　テレグラフ紙は、電気モーターのみで走行できる点をシビックの長所として挙げている。電気走行から「さらにアクセルを踏み込めば、ロードバーナー（機敏で高速なクルマ）には遠いものの、キビキビした積極的な走りをみせてくれる」と述べており、一定の力強さを感じるとの評価だ。とくに高速道路での走行はこれまで、ホンダ自身も認めるほど苦痛だった。新型e:HEVではこれが改善しているとして同紙は喜んでいる。

　オート・エクスプレス誌は、新型ホンダ・シビックは「ホンダ伝統の走りの楽しさと技術力の高さに加え、大幅に改良されたインテリア、強力なテクノロジー、優れた実用性と効率性をバランスよく備えた、素晴らしい技術作品である」と総評し、5点満点中4.5点の高評価を与えている。

◆日本では7月発売
　ホンダ シビック e:HEVは、2022年内にイギリスで販売開始の予定だ。価格は2万9595ポンド（約483万円）からとなっている。パワートレインに「e:HEV」を採用し、新開発の直列4気筒2.0リットル直噴エンジンと常時稼働のハイブリッド・アシストを組み合わせた。

　日本では7月1日からの発売となり、国内価格は394万200円（税込）からの設定だ。

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