「セグメントのパイオニア」カローラコマーシャル、英で発売 フルハイブリッド商用車
◆洗練のデザインに業務仕様のタフさを追加
実際の構成としてはカローラ ツーリング スポーツに非常に近い。同モデルから後部シートを取り除き、ラバー仕上げのフラットな荷台を設けたような内装だ。競合としては、リア部分を拡張したスポーツワゴンのフォード フォーカス エステートや、バンのフォルクスワーゲン キャディー カーゴなどが挙がってくるだろう。英ワット・カー誌はこうしたライバル勢に対し、やはりカローラ コマーシャルはハイブリッドエンジンを採用したことで一線を画すと指摘する。ハイブリッド対応の商用車といえば英国では現在、フォード トランジット カスタム PHEVとLEVC VN5の2つしか選択肢がない。
そんななか登場するカローラ コマーシャルは、業務用途の利用にも十分耐えるものとなりそうだ。オート・エクスプレス誌は、「積載量の制限から、適さない用途もあるだろう」と断ったうえで、カローラ ツーリング スポーツ譲りの「スムーズで洗練され、使いやすい」特性に、「商用車に要求されるヘビーユースにも耐える業務向けインテリア」が加わったと歓迎している。
◆保証サービスも充実
カローラ コマーシャルは現在、イギリスでのみ予約を受付けている。グレードも1構成のみとなっているが、需要をみて国外展開を含めた今後の動向を調整する可能性もありそうだ。
商用用途にふさわしく、安心の保証制度が付属する。トヨタは「トヨタ プロフェッショナル」プログラムに対応した整備センターをイギリスに140ヶ所ほど設けており、いずれかで整備を受けることで10年または10万マイル保証の対象となる。
税込総額およそ2万6500ポンド(約425万円)で予約を受け付けており、6月からイギリスで発売される予定だ。
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