◆トヨタ車では最も印象的
　新型GRカローラは、これまでトヨタにはさほど関心がなかったユーザーの興味もひいているようだ。米カー＆ドライバー誌（4月1日）の読者は、「トヨタはそこまで大ファンというわけではないのですが、このGRカローラは最近目にしたトヨタ車としては一番印象的だと思います」と語っている。「これほどまでにトヨタの熱意が注ぎ込まれたスポーツカーは見たことがありません。STIも名車ですが、現行のなかではトップのホットハッチとして、GRカローラがその地位を奪取できると思います」

　別の同誌読者は「ワォ、の一言です」と述べた。「トヨタのファンではありませんし、カローラなんて考えられる限りで一番セクシーではない名前だと思いますが、でも、これはすごいです」とし、長所として1気筒あたり100hp、排気量1Lあたり約190hpというエンジンスペック、AWD、前後輪LSD（リミテッド・スリップ・デフ）などを列挙している。

◆競合車にスバル WRX STIなど
　GRカローラのライバルとして各誌は、3モデルの名前を挙げている。米ロード・ショー誌は、スバル WRX STIの新型がしばらく発売されないことから、AWDモデルのフォルクスワーゲン ゴルフR、および前輪駆動車としてはヒョンデ エラントラ Nが競合になるとみている。日本車では、今後登場する11代目ホンダ シビック タイプRが同じマーケットで競うことになる。

　米モーター・トレンド誌も同様に、300hpクラスのホットハッチがライバルになるとみているようだ。トヨタはまだGRカローラの価格情報を公開していないが、ゴルフR、シビック タイプR、エラントラ Nはすべて4万ドル前後のレンジで販売されている。GRヤリスもモデルにより3万9000〜4万4000ドルの範囲で流通していることから、カローラGRも同等の価格設定になるのではないかと同誌は予測している。

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