北米専用 大型SUVトヨタ セコイア、14年ぶり全面刷新 437hpハイブリッド搭載

トヨタ自動車

◆ハイブリッドが標準に
 新型セコイアはプラットフォームをタンドラと共有しているが、ハイブリット・パワートレインを標準搭載する点が特徴だ。タンドラの場合、非ハイブリッドの3.4リットルV6ツインターボエンジンを標準とし、今春からハイブリッド版の生産を予定している。これに対しセコイアではガソリンモデルが存在せず、全グレードにハイブリッド・システム「iForce MAX」を搭載する。3.4リットルV6ツインターボと10速AT、そして電気モーターを組み合わせ、最大馬力437hp、最大トルク583ft·lbfを発揮する。米カー&ドライバー誌はそのパワーに注目し、セコイアの9000ポンド(約4082キロ)の牽引能力は、シボレー タホの最大値を600ポンド(約272キロ)上回るとして比較している。ただし、フォード エクスペディションやジープ ワゴニアなど、さらに上を行くモデルは存在する。

 新型セコイアでは、燃費が大幅に向上する可能性もありそうだ。正確な燃費情報はまだ発表されていないものの、ロード・ショー誌は「先代と比較して顕著な燃費改善を実現してくるはずだ」「現行のコンバインド燃費である15 mpgを超えるのは、さして難しいことではないだろう」との見立てを示している。

◆今夏アメリカに登場
 トヨタ セコイアは5つのトリムで登場し、ベースモデルから順に「SR5」「リミテッド」「プラチナ」「TRD プロ」、そして頂点を意味する「キャップストーン」となる。2WDまたは4WDを選択可能だ。SR5およびリミテッドでは、リアデフのロック機構などを追加するオフロードパッケージを購入することで、悪路への対応を強化することができる。

 新型セコイアはアメリカで今夏発売予定となっている。価格は未発表だが、5万ドル(約580万円)から7万ドル(約810万円)になると予想されている。

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Text by 青葉やまと