「このエンジンは成功だ」日産ローグ新型、1.5L直3VCターボに米誌好感「飛び跳ねるように加速」
◆仔犬のような活発さ
新たなパワートレインを引っ提げる日産 ローグでは、従来よりも快適なドライビングが可能となった。ロード・ショー誌は、「新型3気筒は走り出しの加速時、ラブラドールの仔犬のようにやる気に満ちていて、アクセルを踏めばまるで飛び跳ねたかのようにすら感じられる」と、その躍動感を表現している。「この活力はソフト側に偏っていた現状のパワートレインに対する不満を解消するものだ」とも述べ、不満だった加速の弱さの改善を喜ぶ。3気筒という少ない気筒数にもかかわらず、走行は非常に安定しており、リニアな乗り心地が楽しめるのも特色だ。大型の油圧マウントやエンジンのチューニングによってスムーズな走行特性を引き出したとみられ、同誌は「優雅さ、パフォーマンス、そして燃費の観点から、このエンジンは成功だ」と称えている。
米モーター・トレンド誌(11月17日)も、パワートレインの向上を肯定的に捉えている。最大出力を発揮できる回転数の幅を示すトルクバンドも広くなったと同誌は指摘し、「雑用や通勤をこなすには十分すぎる」ほどだと述べる。同誌は新しいパワートレインにもまだ改善の余地があるとみているようで、新型CVTがいまだボトルネックとなり、エンジンの能力をフルに発揮できていないのではないかと指摘している。ただし不満が高かった以前の構成よりかなり前進しており、「日産は我々の魚料理に適切でない白ワインを添えようとしているかもしれないが、少なくとももはや、赤ワインを用意するようなことはしていない」と例える。
◆来年初頭、北米に登場
日産 ローグは昨年アップデートされたばかりであり、インテリアおよびエクステリアでは既存の仕様をほぼそのまま維持する。従来と同様、セーフティシールド360を搭載し、安全技術の充実度ではクラス最高レベルとなっている。運転支援システム「プロパイロットアシスト」も装備する。
新型ローグは2022年初めに北米で販売される予定だ。グレードは「S」「SV」「SL」「プラチナ」の4種類で展開し、アメリカでの価格は2万7875ドル(約318万円)からとなる。
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