GRカローラのことか! 米トヨタの意味深インスタ画像、謎解きで米メディア興奮

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◆インテリアの細部にもヒント
 ほか、インテリアにも大量のヒントが仕込まれていた。インパネをよく観察すると、時計表示の部分に時刻はなく、代わりに「G:16」の文字を確認できる。米カー&ドライバー誌(11月23日)は、モーターに3気筒1.6リットルターボのG16E-GTSが搭載されることを暗示しているのではないかと指摘する。これは現在GRヤリスに搭載されているもので、カローラのホットモデルにも採用されるのではないかとかねてから噂されていた。

 これだけでは確信しづらいところだが、同エンジンに通じるヒントはもうひとつある。クライメット・コントロールの温度表示がステアリングで一部隠れており、残った部分を読むと、華氏「…2」度と「68」度となる。米ドライブ誌(11月23日)はこれらを組み合わせた「268」の数字が、GRヤリスのG16E-GTSがもつ最大出力と一致する、と指摘する。実際のスペックとしてはGRカローラでさらに馬力を向上し、296hp(300ps)程度になるとの噂も存在するようだ。

 同誌はナビ画面にも注目し、地図上の不明瞭な道路名が「GR Four」と読めるのではないかとも述べている。GRヤリスのスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」が採用される可能性がありそうだ。記事は本画像全般について、「登場予定のホットハッチをほのめかしていると思われるイースターエッグ(隠しメッセージ)が複数隠されている」とし、非常に巧妙なティザーだと紹介している。

◆2022年登場か
 GRカローラは2022年モデルとして、来年中にアメリカ市場に登場するものとみられる。トランスミッションは6速MTになるとの見方が主流だが、写真内にATシフトが写り込んでいることから、ATの可能性を排除できないとの見解もあるようだ。ドライブ誌は、もし高性能ATが搭載されたなら、カムリ TRDのアキレス腱が解消することになる、と希望を抱く。

 価格についてジャロプニック誌は、3万ドル台中盤に設定されるのではないかと予測している。この価格とティザーから予測されるパフォーマンスが実現すれば、「これらによりここ10年間で最もコストパフォーマンスに秀でた商品のひとつとなるだろう」と同誌は期待する。正式なスペック発表が待たれるところだ。

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Text by 青葉やまと