「完璧なクルマ」トヨタGR86、英メディア揃って絶賛 プロトタイプ試乗
◆スタイリングの変化は控えめ
GR86の変化はパワートレインに集中している。カー・バイヤー誌は、デザイン面では大きな変化はなく、既存のGT86とほぼ同様の外観だと述べている。あえて細かな変化を挙げれば、ヘッドライトはやや角張った印象となり、エアインテークはサイドの傾斜を抑えて大きな長方形状となった。両脇にはシャープなラインのエアインテークがさらに添えられている。リア側ではライト類が新しくなり、控えめなダックテール・スポイラーが設けられたほか、リア・ディフューザーからは左右対称に配置された2本のエキゾーストパイプが突き出している。
英EVO誌(11月15日)は、こうしたささいな変化の一つひとつがスタイリングだけでなく、メカニカルな意義を伴った変更になっていると分析している。全体のプロポーションもよくまとまっており、「デザインはGT86とスープラをミックスしたようであり、小型で均整が取れている」との評価だ。同誌は現在のトレンドとして、無駄を省き必要なものだけを提供することが望まれていると分析する。その意味で「GR86は21世紀とそれ以降において、パーフェクトなクルマだと思える」と述べ、「トヨタの軌跡をほかの企業も参考にすべきかもしれない」と結んでいる。
◆12月正式発表
トヨタ GR86は現在、各誌がカモフラージュ塗装の施されたプロトタイプに試乗し、レビューを行っている段階だ。正式発表は12月2日を予定している。
トリムや価格など詳細は未発表だが、最低価格は3万ポンド(約460万円)になるのではないかとの見方が出ている。カー・バイヤー誌は、「トヨタ GRのオーナーとなる最安の方法となるかもしれない」とし、スピードと効率を追求したGR86イギリス仕様車の登場に期待を寄せている。
【関連記事】
「ただ良いではない、グレートだ」トヨタGR 86、米誌試乗レビュー
「初代の不満点を解消」新型スバルBRZ、米誌レビュー GR 86と比べると?
トヨタ GR 86、米誌「運転待ち遠しい」 86から進化したBRZ姉妹車
- 1
- 2