◆キャビンの静音性は抜群
　日産 フロンティアの隠れた特徴のひとつが、高い静音性だ。フォーブス誌はセグメントのトップセラーであるトヨタ タコマとの比較において、フロンティアの方が車内の静音性で優れているとの評価を下している。新型で強化された消音材とタイヤ、そしてドアと窓の密閉性の高さが心地よいキャビンの静粛性に貢献している。

　米ロード・ショー誌（8月10日）も、「総合的な騒音、振動、耳障り感のレベルが以前よりも非常に大きく改善している」と指摘する。同誌はこの効果を、新型でフロント・リアともに改良が施された新しいスタビライザー・バーによるものではないかと見ている。ノイズだけでなく不快な振動も抑制され、オフロード重視のピックアップながらオンロードでも快適な時間をもたらしている。

　このほか2022年型では、細部の改良を積み重ねた。カー＆ドライバー誌は、サスペンションのマウント部の強化や、サスペンションの限界以上の衝撃を受け止めるバンプストッパーの改善、路面の凹凸を吸収する油圧式ボディマウントなど、各部の改善を挙げている。オンロードでもオフロードでもさらに優れた乗り心地を提供すべく、新型は随所に改良を凝らしている。

◆北米市場に今夏登場
　2022年型日産 フロンティアは、アメリカとカナダで今夏遅くの登場を予定している。トリムは「S」「SV」「PRO-X」「PRO-4X」の4種を用意しており、駆動方式はFRまたは4WDとなる。最高速度は時速180キロで、量産前モデルを評価したカー＆ドライバー誌のテストによると、0-100キロ加速時間は7.0〜7.4秒の範囲となる模様だ。ベース価格は「S」の2万9015米ドル（約320万円）から「PRO-4X」の3万8415米ドル（約423万円）までの設定となっている。

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