ごめんねC-HR? カローラ クロス北米仕様、4WD設定を現地歓迎
◆デザインはセダン版を踏襲
デザイン面では、カローラ クロスは比較的ベーシックなつくりになっている。カー&ドライバー誌は、同じサブコンパクトSUVでユニークなデザインを誇るC-HRと比較すると、かなり一般的な外観になっていると指摘する。インテリアは既存のカローラ セダンにかなり近い印象だ。ダッシュボードのデザインやセンターコンソールから飛び出たインフォテインメント画面の配置など、運転席周りもかなりセダン版と統一されている。ルックスに突出した新鮮味はないものの、サブコンパクトSUVに求められる基本的な性能はひととおり満たしている、というのが同誌の評価だ。
一方で、インテリアだけを見ればC-HRよりも優れているとする意見もあるようだ。米モーター・トレンド誌(6月2日)は「C-HRには申し訳ないけれど、このスモールSUVは4WDともっと良いインテリアがついてくる」と述べている。カローラ クロスはデザインこそシンプルだが、後席にそれほどゆとりのないC-HRと比べると、計5人が余裕で座れる空間に実用性を感じる。ラゲッジスペースもサブコンパクトSUVとしては大容量の部類に属すると言えるだろう。
◆来年にはハイブリッドが登場?
エンジンは2.0L直列4気筒を標準で搭載し、最大出力は171psとなる。トランスミッションはダイレクトCVTのみの構成で、MTの用意はない。販売価格は現時点で未定だが、カー&ドライバー誌は2万4000ドル(約260万円)前後からの価格を想定している。4WDなどオプションを選択すると3万ドル(約330万円)を超えるレンジになるというのが同誌の予測だ。
正確な発売時期は未発表だが、北米での登場は今年終盤になると見られる。なお、北米トヨタは新たなバージョンが来年登場することをほのめかしており、カー・スクープ誌はこれがハイブリッドモデルになるのではないかと見ている。ほどよいサイズ感のハイブリッドSUV、さらに信頼のトヨタ製となれば、瞬く間に人気モデルとなりそうだ。
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