◆高性能を低価格で
　新型スバル レガシィは価格面でも好評だ。全トリムで4WDを標準とし、2万3820ドル（約257万円）からという価格設定には値頃感がある。標準ではフロントドライブのキア K5が2万4585ドル、同じくマツダ6が2万5470ドルであることを考えると、価格面での満足度は高い。モーター・トレンド誌は、スバルがたびたびデザイン面で合理的な姿勢をアピールしていると述べている。高くつくデザイナーを雇わず、代わりにコストメリットを消費者に還元する姿勢をスバルは強く打ち出してきた。このメッセージを同誌はあまり真剣に捉えてこなかったようだが、新型レガシィではこうした費用の節減が本当に還元されているのかもしれない、と値付けに納得した様子だ。

　かたや、もう少し今風のデザインが見たかったという声もある。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙はスバルの長所として、顧客忠誠度が非常に高いブランドだと分析している。常時4輪を駆動するフルタイム4WDに、重心を低く保つ水平対向エンジンにと、独自の技術にひかれ2台目にもスバルを選ぶオーナーは多い。リピーターに確かな満足感をもたらしている一方、スバルをまだ買ったことのない人々は、馴染みのない技術に躊躇しがちだ。デザインが良ければ多くの人が興味を持つきっかけになるのだが、ルックスに古めかしさを感じてしまう、と同紙は惜しむ。

◆ターボモデル併売
　2021年型スバル レガシィは、全6グレードが揃う。うち2.5L自然吸気エンジンを搭載するのは、エントリー・モデルの「レガシィ」、17インチ・アロイホイールを装着した「同プレミアム」、LEDフォッグライトとスポイラーを標準装備した「同スポーツ」、レザーシートとハーマンカードン製12スピーカー搭載の「同リミテッド」となる。2.4Lターボチャージ・エンジンは、「レガシー リミテッド XT」および「同 ツアーリング XT」に設定される。価格は諸税・配送料込みで2万3820ドル（約257万円）からの設定だ。

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