自動サイズ調整、体調モニタリング……AI衣料を英スタートアップが開発中
BioKeyは、政府系団体UKリサーチ・アンド・イノベーション内のイノベートUKの2020年の助成金コンテストにおいて、2つの部門で助成金を獲得した。応募者多数の激戦を勝ち抜き、ビジネスレッド・イノベーション(民間企業主導のイノベーション)部門で約750万円、サステナブル・イノベーション部門で約2500万円を得たという。
DFIは、ロンドンのインキュベーションセンター、テクスターズのプログラムでも多数の応募のなかから選ばれ、助成金を得た。ほかにも国内外の投資家たちから支援を受けており、画期的なスマートウェアに大きな期待が寄せられている。
◆今年末に発売の見込み
DFIを率いるのは、ローランド・デコートCEOだ。氏はケンブリッジ大学で博士号を取得した後、2年間集中してこのAI服の研究に1人で取り組み、実用化できそうだと起業した。
最新の報道によると、現在は実証試験の最終段階にあり、さらに半年かけて5段階のリサーチを行った上で今年末には発売を開始したいとのことだ。ユーザーの健康データのモニタリング費は月額課金制の予定だという。
「介護現場は、足がかりとなるマーケットです。その後の展開については、いまはお話できませんが、パートナーシップに関して話し合いを重ねています。それがうまくいった暁には、すぐに、全国の何万人もの人にわが社のテクノロジーを使っていただけるでしょう」とデコート氏は話している(ビジネス・ウィークリー)。
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