「スタイリッシュで豪華」新型マツダ6 特別仕様カーボン・エディション、北米で好評

マツダ

 シックなカーボン・ブラックの出立ちに、深みのあるレッドのレザーシート。昨年9月、マツダ6の特別仕様車「カーボン・エディション」が北米に登場した。2021年の年次改良ではベースモデルの変化が限定的だった一方、特別仕様車の登場が話題となっている。現地自動車各誌によるレビューが出揃い、一段上のデザイン性が評価されている。

◆上質なカーボン ・カラー
 2021年型マツダ6で最も注目を集めているのが特別仕様車「カーボン・エディション」の登場だ。装備が充実した「グランド・ツーリング・リザーブ」トリムをベースに、ボディをカーボン・ブラックとした。19インチ・ホイール、スポイラー、サイドミラーは完全なブラックとし、アクセントとして全体のデザインを引き締める。インテリアではレザーシートに個性を持たせ、深みのあるレッドとした。装備としては、前席シートヒーター、ヘッドアップ・ディスプレイ、ボーズ製11スピーカー・ステレオを搭載し、ラグジュアリーな乗車体験を提供する。

 本トリム「カーボン・エディション」は、マツダ6のほか、CX-5およびCX-9にも設定される。米カー&ドライバー誌(1月27日)は、その仕上がりは上質であり、「このマツダ6のキャビンはドライバーと同乗者どちらにとっても、スタイリッシュかつ相当に豪華な居住空間になっている」と評価している。

 注意したいのは、カーボン・エディションの名称は純粋に塗装色を表しているという点だ。米モーター・トレンド誌は、カーボン・ファイバーを採用しているわけではないと注意を促している。よって車体重量もほぼ変わらないことから、走行性能の面で目新しさを期待するべきではない。ただしマツダ6本来の走りは健在だ。同誌は実際に試乗したうえで、シャーシは路面に素早く対応し、ステアリングの重さも適切だったと述べている。

Text by 青葉やまと