英でも発売、GRスープラ2.0L 現地メディアが目を見張った3.0Lとの違い

トヨタ自動車

 トヨタ スープラ 2.0Lモデルがイギリスで発売となり、新エンジンが生み出す走りの変化で好評を博している。従来は直列6気筒3.0Lターボエンジンを搭載していたが、すでに日本で実現しているのと同様、直列4気筒2.0Lターボエンジンが新たに選択可能となった。エンジンの軽量化により機敏な走りが可能になったと現地誌はレビューしている。

◆よりライトになったボディ
 2021年型スープラの変化点は、エンジン軽量化の一言に尽きる。英オート・カー誌(1月15日)のレビュー(5点満点中4点)は、「すでにスープラ 3.0(3.0Lモデル)については読者諸氏もおそらく詳しいだろうから、新しいこの2.0L版について知っておくべき数字は1つだけ、すなわち100キロだ」と述べる。エンジンの変更により、車体重量は実に100キロもの軽量化を果たした。 この点が後述の走行フィールの変化に繋がってくる。なお、新しいエンジンはBMW 330iと同一のものだ。フロント側に縦位置で搭載される、業界でも珍しいタイプのものとなる。

 排気量の減少によって心配されるのが、エンジン音の変化だ。スポーツ志向のスープラにとって、迫力あるエンジンサウンドは重要なポイントとなる。ただし、この点についてはそれほど懸念しなくても良いかもしれない。スープラは以前から、キャビン内部に直接響く真のエンジン音に加え、電子的に生成したメカニカルサウンドをスピーカーから流すシステムを採用している。英オート・エクスプレス誌のレビュー(5点満点中4点)は、率直な感想として若干作りもののように感じられたと述べている。一方、同様にレビューした英EVO誌(2月9日。5点満点中4点)は、このサウンド増強システムによって平凡な4気筒エンジン以上の唸りが感じられたと肯定的に捉えている。6気筒と同等とまではいかずとも、スポーティーな感覚は健在だ。

Text by 青葉やまと