マツダが初の首位、2021年版「最良の車を作るブランド」 BMW・ポルシェ凌ぐ
◆躍進の1位マツダ、安定の3位スバル
昨年4位と好位置につけていたマツダは、今年は同ランキング初の1位に躍進した。テスト対象となった7車種すべてがCR誌の「推奨」評価を獲得している。米CNBC(2月18日)は「マツダがコンシューマー・レポートのリストで初のトップに」と題し、マツダの健闘を称えている。昨年はパンデミックに見舞われたにもかかわらず、米市場での同社の販売実績は増加している。同社ラインナップのなかでも、3列シートのSUV「CX-9」とクロスオーバーSUV「CX-30」がとくに好調だ。
2位のBMWを挟んで、3位スバルは昨年から同順位をキープした。信頼性スコアではマツダに及ばなかったが、ロードテスト・スコアは87点と、全ブランド中でもかなり高い水準になっている。テスト対象の7車種中、5車種でCR誌の推奨を得た。米トルク・ニュース誌はスバルが2020年から上位に入っているとし、同年から「品質面での揺るぎない改善を行っている」ことが良い結果に繋がったと分析している。
◆順位の入れ替わり激しく 信頼性が鍵に
本年のランキングでは、多くのブランドで大幅な順位の変動が見られる。CR誌は「我々の今年のカーブランド・レポートにはいくつかの顕著な入れ替わりが見られ、急浮上したブランドがあった一方で順位を下げたものもある」と総括している。10ランク浮上で5位という大きな変化を見せたホンダについて同誌は、信頼性の改善が効果を発揮したと見ている。ホンダ車は2つを除いたモデルで予測信頼性が平均値以上をマークする実力を見せた。
同じく10ランク浮上を果たしたブランドに、本年8位のクライスラーと9位のビュイックがある。両ブランドの台頭についてCR誌は、製品ラインの継続的な改善が結果を出したと評価する一方、ライバル勢が軒並みランクダウンしたことも幸いしたと分析している。
他方、急激なランクダウンを喫したのは本年15位のジェネシス(13ランクダウン)と28位のリンカーン(15ランクダウン)だ。ともに高級ブランドだが信頼性の低下が総合スコアに響いてしまい、2021年版ランキングでは存在感を示すことができなかったようだ。
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