英国で絶賛、日産GT-R NISMO 「興奮冷めない」「超現実的なドライブフィール」
◆改良はタイヤにも
日産 GT-R NISMOは、前席後席が2つずつの「2+2」クーペとしては大型の部類に属する。4WDとそれを実現する複雑なメカニクスが特徴的だ。現行シリーズの原型とも言えるモデルは2015年に登場したが、2020年型もこの流れを踏襲している。本型式で強化されたのは、各誌が絶賛しているコーナリング性能だ。英オート・カー誌は、タイヤのラバー材を改良することでグリップ力が7%向上したほか、グルーブを1本減らすことで接地面積を稼ぎ、グリップをさらに11%高めていると解説する。
さらにオート・カー誌は、新たなエンジンに注目している。2020年型GT-R NISMOは、GT3規格車の開発で培われた600ps V6エンジンを搭載する。単純にエンジンの重量を前モデルと比較すると、14.5%の軽量化に成功している。ターボの始動に要する時間は20%短縮され、いわゆる「ターボ・ラグ」はほとんど感じられなくなった。トランスミッションはGR6型デュアルクラッチとなり、エンジンの性能向上とあわせて0-100キロ加速を3秒未満にまで短縮している。ボディのシルエットは既存のデザインとほぼ同一だが、フロントホイール周りのエアフローを改善するなど、細かな改良が施されている。
◆国内でもすでに販売中
2020年型日産 GT-R NISMOはイギリスでは2019年7月に受注を開始していたが、オーダーの集中により、2020年末ごろまで納車が遅れていたようだ。イギリスのオーナーたちは首を長くして待っていたことだろう。
日本国内ではGT-Rの1トリムとして登場し、メーカー希望小売価格は税込2420万円からの設定となっている。駆動方式は4WDのみを用意し、NISMO専用のチューニングが施されたVR38DETTエンジンを搭載する。ボディカラーは特別塗装色のブリリアントホワイトパールなど4色で登場する。
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