「シニアに最適」ホンダ ジャズ クロススター、英紙が実用性に太鼓判 フィットの欧州版クロスオーバー

 気取らない日常生活の心強い相棒として人気のホンダ フィットに、クロスオーバーSUV版が登場している。欧州でもホンダ ジャズ クロススターの名で販売されており、広い室内空間や2基の電動モーターを生かしたEVモードなど、実力十分な一台として評判を呼んでいるようだ。

♦︎ふだん使いに最適
 英サン紙(6月10日)は、決して高級な部類の車ではないが、非常に実用性が高いと評価している。とくに利便性を重視する比較的高齢の層に重宝されるのではないかというのが同紙の読みだ。デザインについてはさほど洗練されていないため、ワイパーのついた洗濯機と呼んでみたり、老人たちの憩いの場と表現してみたりと、親しみを込めた若干のからかいも見られる。「これまで考えられるなかで、お年寄りにとって最も実用的なクルマ」とは独特の表現だ。しかし使い勝手の良さについては一も二もなく絶賛しており、「ひとことで言うなら、一新されたジャズは信じられないほど日々の生活のなかで使いやすい」と述べている。「軽いステアリング。加速。エンストとは無縁。大きく見やすいスピードメーター。大きめのスイッチ類。快適なシート。静か。安全。頑強」と、実用本位のホンダ ジャズ クロススターへの評価は高い。さらに、リア・シートを跳ね上げた際の収納空間は圧倒的に広く、まるでドラマ『ドクター・フー』に登場する次元移転装置のようだと例える。

 コンパクト・ハッチバック版ジャズとの比較では、仕様上の変化点に乏しいのが実際のところだ。英オート・カー誌は、無印の上位版のサウンド・システムを搭載するほか、シートが水拭きできるようになっている点を挙げている。

Text by 青葉やまと