マツダ3にターボモデル登場か 北米マツダ、ティザー映像公開

♦︎2.5L4気筒ターボ搭載か
 米自動車各誌はティザー動画の登場を一斉に報じ、マツダ3にターボオプションが追加されるとの予測を軒並み展開している。米カー&ドライバー誌は、7月8日におそらくはオンラインで発表イベントが行われ、ターボチャージャー搭載のマツダ3が発表されるものと見ている。具体的な性能としては、最大出力253ps、最大トルク420Nmの2.5Lエンジンとの予想だ。MTは用意されず、6速ATのみとなる可能性がある。

 米CNETが運営するロード・ショー誌も、かねてからの噂とティザーを関連付け、マツダ3のホットモデルが登場するものと予測している。6月に入ってからディーラー・コードのスクリーンショットが流出したことで、ホットセダンおよびホットハッチの登場が有力視されていた。同誌はマツダ6やCX-9などに採用されているものと同等の2.5L4気筒ターボを搭載する可能性が濃厚だと見ている。結果として予想最大出力は、カー&ドライバー誌と同じく253psとなっている。

♦︎復活望まれたマツダスピード、その事実上の後継に
 2013年にマツダスピード3が廃盤となって以来、マツダ3のラインからターボの選択肢が消滅していた。北米マツダはこれまでにマツダスピードのブランドを再投入する意向がないことを繰り返し言明しており、残念ながらその復活が果たされることはなさそうだ。米オートモービル誌はこうした背景を解説しつつ、ファンがターボ・オプションを選択することで、自らの手でマツダスピード3の実質的な後継を復活させることができる、とも述べている。

 ロード・ショー誌もマツダスピードを引き合いに出し、その正式な後継とはならずとも、精神を十分に体現するものであると述べている。マツダファンは長年、ターボチャージ・オプションの登場を待ち望んできた。マツダ3開発主査の別府耕太氏は2019年の時点で、マツダ3への同オプションの導入についてファンから熱心な要望があることを認識している、と明かしている。ロード・ショー誌は、ファンからのこうした熱い要望が実現を後押しした可能性があると指摘している。

Text by 青葉やまと