「平凡なカムリ」が変貌、北米限定「TRD」が大ヒット

 カー・バズ誌(3月8日)も、コストパフォーマンスの良さに言及している。価格設定は配送手数料込みで3万2125ドル(約345万円)からと、既存のスポーティーグレードである「SE」に50万円強を足せば手が届く設定だ。V-6エンジンを搭載したグレードを求めている人々にとっては、最も廉価な選択肢となる。

 トヨタの広報はカムリ TRDが「ほかのカムリのグレードよりも2倍以上のスピードで売れている」と述べ、同モデルが成功を収めていると自信を示す。需要が高いため、ディーラーが在庫を確保することが難しくなっているほどだという。

♦︎平凡だったカムリに嬉しいサプライズ
 トヨタ カムリは長年、ベーシックなセダンという印象が強かった。それが今回のTRDの登場で、別格の存在に変化を遂げたことになる。米カー・バズ誌は「トヨタ カムリは長い間、良く言ってプレーンなバニラ味(ありきたりな存在)だった」と述べ、おもにファミリー層に訴求してきたと振り返る。

 しかし「2020年版トヨタ カムリはもはや平凡ではなく、むしろTRDトリムはチェリーを乗せたチョコレートパフェだ。ユニークな外観とセールス上のPRポイントを備えている。それも非常にたくさんだ」と、大きな進化を遂げたモデルだと強調している。

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Text by 青葉やまと