「平凡なカムリ」が変貌、北米限定「TRD」が大ヒット

 トヨタは2019年9月、カムリ初のスポーツ仕様となるカムリ TRDを北米市場に投入した。従来から乗用車として人気のカムリだが、TRDはほかのグレードの倍以上のスピードで売れる勢いとなっている。専用のデザイン、足回りの強化、最大305馬力のパワーにより、個性あふれる魅力的な一台へと飛躍を遂げた。

♦︎専用構成でスポーツ性能を追求
 TRDはトヨタ・レーシング・デベロップメントの略であり、トヨタのモータースポーツ活動を担当するブランドだ。これまでもボディキットは販売されていたがカタログモデルとしての登場は昨秋からとなる。今年2月には、シカゴモーターショー2020にも出展され注目を集めた。スポーティな性能を取り入れたTRDは、高出力の3.5L V-6エンジン、専用のエアロパーツ、ブラックのホイールなどを備える。米カー&ドライバー誌(3月12日)は、見た目にきまりが良く売れ行きも絶好調だと述べている。さらに「いま存在するカムリのなかでベストなルックスだと言えそうだが、価格は最も高価というわけではない」と、デザインと価格のバランスの良さを歓迎している。

 カー・バズ誌(3月8日)も、コストパフォーマンスの良さに言及している。価格設定は配送手数料込みで3万2125ドル(約345万円)からと、既存のスポーティーグレードである「SE」に50万円強を足せば手が届く設定だ。V-6エンジンを搭載したグレードを求めている人々にとっては、最も廉価な選択肢となる。トヨタの広報はカムリ TRDが「ほかのカムリのグレードよりも2倍以上のスピードで売れている」と述べ、同モデルが成功を収めていると自信を示す。需要が高いため、ディーラーが在庫を確保することが難しくなっているほどだという。

Text by 青葉やまと

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