「iPhone登場時のよう」『ホンダe』プロトタイプ、英メディアの反応 ライバルはMINI

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◆ライバルはMINI
『トップ・ギア』は、同じ小型EVであるMINI クーパーSEがライバルになると見ている。どちらもデザイン性が高く航続距離も近いが、英国価格3万2000ポンド(約413万円)前後が予想されるホンダeに対し、2万4400ポンド(約315万円)のクーパーSEに割安感を感じるユーザーもいるだろう。

 自動車情報誌のドライビング・エレクトリックは、2車種のもっとも大きな違いの一つは駆動方式にあると紹介している。伝統的なFWDを採用するクーパーSEに対し、ホンダeはRWDとなる。これによりホンダはボディの小型化に成功したほか、最小回転半径もきわめて小さく収まり、シティ・カーとしての優位性を手にした。

 同誌の比較によるとそのほかのスペックはほぼ互角のようだ。強いて挙げるならば航続距離はクーパーSEが15%ほど長い。一方、最大充電速度はホンダeの100kWがクーパーSEの50kWを凌ぐ。結果として容量80%までの充電時間は、ホンダeが20分で完了するのに対し、クーパーSEは所用35分となっている。

 なお、ホンダeはまだプロトタイプのため、完成までに細かな仕様変更が行われる可能性がある。EV市場の活性化に伴い、購入の選択肢が増えているのは嬉しい悩みのタネだ。

Text by 青葉やまと