「iPhone登場時のよう」『ホンダe』プロトタイプ、英メディアの反応 ライバルはMINI

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◆航続距離は日常利用に十分
 高品質なeプロトタイプだが、航続距離は評価が分かれるところだ。最大125マイル(約200キロメートル)というスペックについてホンダは十分な性能だと説明している。テレグラフ紙は妥当な意見だと認めつつも、小型でも距離を稼ぐ車種はあると指摘する。211マイルを走る「プジョーe-208」や165マイルの「シュコダ・シティゴe」などはその代表例だ。

『トップ・ギア』は、ホンダの人見氏の説明として、あえて航続距離で競わない開発方針を採ったと紹介している。現在EV車では距離の長さで競う傾向があるが、結果としてバッテリーの巨大化が進んでいる。ホンダの見解によるとこれは逆効果で、巨大で街乗りに適さないモデルを生んでしまうという。週末に一回きりの遠出を楽しむために、毎日重いバッテリーを乗り回すのは不合理だ、と同氏は強調する。用途を割り切ることで、全体の合理性を向上するという開発思想のようだ。

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Text by 青葉やまと