「ホワイトチョコがけいちご」完売……スイスの無印良品ポップアップ店、現地の反応は? 10月開店

3か月間の期間限定開店だったMUJIポップアップ|Satomi Iwasawa

◆MUJIでのイベントを通じて、人を結び付けたい
 10月の旗艦店オープンに向け、ソーシャルメディアでの情報発信やオンラインショップも利用してもらえるようにと準備が進んでいる。オープン時にはイベントを開催する予定で、その後も、スイスの工芸職人に随時来てもらい、作品作りの様子をMUJI店内で見てもらうようなイベントも考えているという。

「MUJIは商品を売るだけでなく、人と人とをつなぐ場所にしたいというのも企業のコンセプトです。スイスでもそれを実現したいと思っていて、イベントはその一環です」

 そして、忘れてはならないのが、新店舗での店員教育だ。ポップアップは期間限定だったためパートタイムのスタッフだったが、今度はフルタイムのスタッフを採用する。「MUJIの商品について理解して、きちんとお客様に伝えていけるようにするにはフルタイム態勢が必要です。商品数もとても多くなりますので、詳しく説明することはとても大切です」とチェン店長は意気込みを語った。

 シンガポール出身で、日本の良品計画へ国際就職したチェン氏。「シンガポールでMUJI商品を愛用していたので、日本で良品計画に就職したときはとても嬉しかったです。スイスの市場調査を続けていますが、日本やほかのヨーロッパの国々とは違う面もあり、非常にやりがいを感じます。旗艦店が軌道に乗ったら、スイスのほかの都市にもMUJIをオープンしていきたいです。MUJIが軌道に乗ることで、日本の企業がスイスに進出しやすくなってもらえたらとも思っています」。

チューリヒ旗艦店長チェン・ヘンスレイ氏|Satomi Iwasawa

 MUJI効果で、日本に親しみを覚える人たちが、スイスでもますます増えていくかもしれない。

Text by 岩澤 里美