日産、中国でEVの生産開始 「リーフ」技術搭載の「シルフィ ゼロ・エミッション」

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 2018年上半期、純電気自動車およびガソリンと電気のハイブリッド車の販売台数は、前年同期比111.5%増の412,000台となった。昨年のEV販売台数は770,000台だった。

 政府の計画では、2020年までにEVおよびハイブリッド車の年間販売台数を200万台にするとしている。

 公的支援があるとはいえ、中国の総自動車販売に占めるEVの割合は限定的だ。2018年上半期の総販売台数は前年同期比4.6%増の1,180万台だった。

 日産と東風汽車は2月、100億ドル規模の投資5ヵ年計画の一環として20種類のEVを開発する方針を表明した。今年は3モデルが投入されるほか、来年には3種類の「手ごろなEVコンパクトカー」が加わるという。

 GMも2016年から2020年にかけて、中国で10種類のEVおよびハイブリッド車を展開するとした。2025年までに、中国のビュイック、キャデラック、シボレーにハイブリッドもしくは純電気の車種が加わる。

 テスラにとって、中国は2番目に大きな市場である。他の外国系メーカーの場合、価格が高いために販売台数は数百のオーダーにとどまっている。

 中国政府は4月、EVの開発促進を目的として自動車メーカーの外資規制を今年中に撤廃する方針を表明した。

 将来競合する可能性のある中国系パートナーと技術を共有しなくてはならないという理由で、外資系メーカーは生産拠点の移転に消極的だった。その制約が撤廃されることで、テスラは7月、米国以外では初となる生産工場を上海に設立すると発表した。中国において外資系メーカーが単独で自動車を生産する初のケースとなる。

 他のメーカーは、低価格車開発の経験を生かす目的で、中国系パートナーとの合弁による生産活動を行っている。

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Text by AP