「1世代でこんなに進化するとは…」レクサスNX新型、英誌が試乗で驚き

トヨタ自動車

 昨年11月にモデルチェンジを迎えた高級ハイブリッドSUV「レクサス NX」が、イギリスでも注目されている。日本ではガソリンモデルのNX 250もラインナップされているが、ガソリン車の廃止に動くイギリス市場ではこのグレードが除外され、HEVのNX 350hまたはPHEVの450hの構成となる。うちNX 350hについて現地の自動車各誌は、レクサスとしては比較的手頃な価格でありながら、成熟したハイブリッド性能と高級感ある乗り心地を楽しめると評価している。

◆洗練のハイブリッド
 英オート・エクスプレス誌(2月1日)は、プラグイン・モデルのNX 450h+と比較する形で、NX 350hの価格優位性を歓迎している。二者を比べた場合、「実際のところ、(商用の優遇税制のない)プライベートで利用する消費者にとっては、この非プラグインの350hは非常に完成度の高いプレミアムSUVとなっている」との評価だ。両者の価格差は9000ポンド(約138万円)ほどあるため、毎月の燃費の差を考えても十分に優位性があるといえそうだ。

 同誌はレクサスのハイブリッド・パワートレインの挙動について全幅の信頼を置いており、これはNX 350hにも当てはまる。「混雑した通りを走り抜ければ、レクサスのハイブリッド・パワートレインの20年近い歴史が証明する。NXは2つのパワーソースを非常にうまく駆動しているのだ」と述べ、「結果として街中ではディーゼルをも凌ぐ効率性を発揮し、さらにその優雅さは最新のピュアEVともほぼ互角に勝負できるものだ」としている。

 新型NX 350hは新開発の2.5Lハイブリッド・システムを搭載し、出力を従来比で25%向上した。英オート・カー誌は、踏み込んだ瞬間のスロットルのレスポンスを鮮明に感じることができ、「ガソリンモデルのレクサスではあり得なかったような、快適かつ非常に自然なドライブ」が可能になったと述べている。

Text by 青葉やまと