「文明が崩壊してしまう」イーロン・マスク氏、出生率低下に危機感「もっと子供を」

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 テスラのCEOイーロン・マスク氏は、文明社会にとっての最大のリスクの一つは低出生率だと発言した。世界の出生率低下は深刻で、2064年をピークに人口は減少に転じるという。6人の子供を持つマスク氏が、少子高齢化についての持論を語った。

◆少子化進行中、世界は終わるのか?
 マスク氏が人口減少による社会の危機を主張したのは、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の年次CEOサミットの場だ。ホワイトハウスの高官、国会議員、ビジネスリーダーが参加し、米経済の現状と未来、外交問題、エネルギー問題などについて議論を交わしたという。

 マスク氏は、頭の良い人々でさえも世界の人口はコントロールできないほど増加していると思っているが、実はまったく逆だと主張。数字を見れば明らかで、もし人々がもっと子供を産まなければ文明は崩壊するとした。ちなみ出生率減少への懸念が自身の子沢山の理由かと聞かれ、自らよいお手本となり、自分の主張を実践していると答えている。(CNBC

 医学雑誌ランセットに発表された論文によれば、世界の人口は2064年ごろには97億3000万人に達してピークを迎え、その後2100年には87億9000万人に減少し、合計特殊出生率は1.66になると予測されている。さらに、教育と避妊具の必要性に関するSDGs(持続可能な開発目標)が達成された場合、世界人口はさらに減ることが示唆されている。

Text by 山川 真智子