「ただ良いではない、グレートだ」トヨタGR 86、米誌試乗レビュー
トヨタのスポーツ部門であるガズー・レーシングから今秋、新モデルとなるGR 86が登場する。基本路線は従来のトヨタ 86を引き継ぎ、そのうえでエンジンの大型化によるパフォーマンス向上を実現した。実車レビューが出はじめたアメリカでは、コーナリング時の穏やかな挙動をはじめ、早くも良好な反応が寄せられている。
◆サーキットでも街路でも
トヨタ GR 86は従来のトヨタ 86を基本としつつ、エクステリアからエンジンまで改良を施した。米モーター・トレンド誌(8月17日)は、「最高のものがさらに良くなった」と評価している。同誌記者は、実際に試乗するまで刷新に懐疑的であり、「トヨタは我々の最も気に入っていたクルマのひとつをめちゃくちゃにしてしまったのだろうか?」とネガティブな気持ちさえ抱いていたという。ところが実際に走らせてみると、サーキットでのアグレッシブなコーナリングにも耐え、リアエンドの取り回しも穏やかで、思うがままの優雅な走りを得ることができたようだ。同誌は「その瞬間、我々は結論を得た。トヨタはこのモデルを台無しになど絶対にしていなかった」と振り返る。
スポーツカーに位置付けられるGRシリーズだが、日々の通勤に活用してみるのもまた粋な乗りこなし方となりそうだ。米ロード・ショー誌(8月17日)は郊外の曲がりくねった舗装路へと赴いたところ、「GR 86を乗り回すのは楽しく、いつもの通勤を数段興味深いものにしてくれるに違いない」との感触を得たとしている。フロントシートのホールド性も優れており、カーブの多い道でも快適なサポートを実現していたと記者は評価している。リアシートはさすがにスペース不足を感じたものの、キャビンのレイアウトは全般にシンプルで操作しやすくまとまっており、こちらにも好感触を得たようだ。
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