取り戻した「らしさ」 日産パスファインダー新型、米誌「正しい道に」「魅力的な選択肢」
北米日産はこのほど、海外市場専用モデルとして販売するSUV「パスファインダー」の2022年新型について価格を発表した。ベースモデルは3万3410ドル(約367万円)からの設定だ。日産 ローグ(日本名「エクストレイル」)の兄弟車にあたる本車は、新型でデザインのさらなる飛躍と走破性の向上を目指した。
◆原点回帰で「らしさ」取り戻す
今回で5代目を数えるパスファインダーは、多くのファミリーの需要に応えてくれそうだ。米ロード・ショー誌(6月9日)はかつてのパスファインダーはたくましく、現状を見て改良するよりは、その名の通り新たな道を発見するようなアプローチを取っていたと評価する。このところ方針に揺らぎが見えていたが、「しかしいま、2022年型日産 パスファインダーがここに登場し、その過去の一部を取り戻すために相当な自己分析を積んでいる」と分析している。具体的には、ボックス型デザインへの回帰、および初代へのオマージュとなる前傾したCピラーが、パスファインダーらしさを感じさせるという。新型はさらにほかの日産車からもアグレッシブなデザイン要素を取り入れており、これが良い効果をもたらしていると記事は評する。
現行のパスファインダーはたしかに、SUVとしての力強さをいまひとつ体現できていなかった。米カー&ドライバー誌(6月9日)は、一般的に3列ファミリーSUVはミニバンのコスプレをしたSUVか、そうでなければSUVのコスプレのように見えがちだが、現行パスファインダーはそのどちらにしても最悪の部類だった、と厳しく評価する。そのうえで、欠点を改善した新型パスファインダーは「このセグメントではるかに魅力的な選択肢」になったと同誌も納得だ。ホイールベースを保ちながらも全長・全高・全幅をいずれも拡大したことで、居住性も向上した。問題になりがちな3列目も、大人でも十分に座れる空間を確保している。
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