「日産の新たなブランド像を体現」新型EVアリア、優美なデザイン・性能に海外も注目
日産自動車は7月15日、クロスオーバーEV「アリア」を世界初公開した。10年前にリーフを発売するなど早くからEV市場を重視し技術開発を重ねてきた日産だが、一方で近年ではトップの不祥事に販売実績の下落など、ブランド力の陰りに苦しむ。ストレスなく付き合うことのできる航続距離を実現し、日本らしいモダニズムを織り込んだ新型EVに、復活の狼煙としての期待が高まる。
♦︎新たなデザイン・トレンドを導入
日産入魂のアリアは未来感あふれ、クリーンかつ個性的なデザインで登場する。海外での評判も芳しく、米カー&ドライバー誌(7月15日)は「アリアは日産の現行ラインナップのどのモデルよりもずっと未来的で、『シールド』風のフロントグリルや新しい日産ロゴなど、いくつかの新たなデザイン・トレンドの到来を告げている」と紹介している。
洗練されたデザインの細部には、日本らしさが宿る。英オート・カー誌(7月15日)はシールド状のフロントグリルのデザインに注目し、滑らかな表面の下に、日本の組子細工を模した模様が立体的に表現されている点をデザインのポイントとして取り上げている。グリル上部に掲げられた新たな日産ロゴはLEDバックライトを備えており、伝統とモダンなデザインが融合を果たした。そのほか同誌は、エクステリア全般に昨年の東京モーターショーで披露された「大胆なスタイリング」を維持しており、「『シームレス、エレガント、そしてフレッシュ』なスタイルで、日産の新たなブランドの姿を披露している」と評価している。
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