アメリカ47州で全公立学校が休校 新型コロナで社会が停止状態に

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 アメリカ国内では新型コロナウイルス感染が日に日に拡大している。とくにカリフォルニアやニューヨークなど大都市が多く人口密度が高い州では感染者が大幅に増加している。米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、アメリカ国内の感染者数は5万5,225人、死者数は802人(日本時間25日午後5時時点)。感染者は1日で新たにおよそ1万人増えており、世界最速で増加の一途をたどっている。

◆全米50州中47州で公立校が休校に
 そんななかで、アメリカ国内では現在多数の州で感染を防ぐための「ソーシャル・ディスタンシング(Social Distancing)と呼ばれる社会隔離政策が行われている。その一環に不要な外出を事実上禁止する命令があり、そこには「家から働く」「必要でないビジネスを閉鎖する」「学校を休校にする」といったことも含まれるなど、日本と比較するとかなり厳格な感染防止政策が行われている。

 現時点で公立校については、閉鎖するかしないか、またいつまで閉鎖するかについての決断は各州の政府に任されている。教育情報サイト『Education Week』によると、現在のところ、全米50州中47州で州内の全校が休校扱いとなっている。

 休校が州内の各地区に任されているのはネブラスカ州、アイオワ州、メイン州の3州。学年終了(通常5月下旬または6月上旬)まで休校を決定しているのはカンザス州、バージニア州の2州。残りの45州の休校終了時期はまちまちである。

Text by 川島 実佳