駐車違反に13万円の罰金 冷や汗もののスイスの駐車事情
昨年末、東大阪市のセブンイレブンの店舗が契約解除された。報道によると、店の客ではない人たちが長時間、同店の駐車場を使っていたことへの対応にも苦労したということだ。ヨーロッパには駐車違反を厳しく取り締まる国があるが、スイスもその一つだ。筆者はスイスでよく運転していて、駐車にはいつも気を遣う。
◆監視員を導入
スイスでも、商店に付随した無料駐車場は店を利用する人たちのためだ。しかし、店を利用しないのに、そこに駐車する人はいる。店側がチェックしていれば罰金を払うことになる。閉店している時間帯なら使ってもいいのかというと間違いだ。閉店していても、その無料駐車場はあくまでも店の利用者のためだからだ。
昨秋、近所のディスカウントスーパーが、「顧客以外の駐車場利用は一切お断り。違反を見つけたら、罰金を課す」と大きなポスターを店の無料駐車場に張り出した。そのスーパーの前をよく通るが、閉店している夜間は、駐車している車を何度か見かけた程度だったから、おそらく、開店時間に規則を守らずに止める人が増えて、肝心の買い物客が止めるのに支障が出たのだろう。いまでは、土曜日(日曜は閉店)に、明らかにどこかから派遣された監視員が駐車場で見張るようになっている。