「福祉国家」のダークサイド フィンランドの医療制度改革待ったなし

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 2020年の米大統領選で、民主党の大統領候補指名を目指すバーニー・サンダース氏は、北欧フィンランドの医療制度を称え、アメリカにも国民皆保険を、と訴えている。しかしそのフィンランドでは医療制度改革が急務だ。人口動態や経済状態の変化を受け、このままいけば制度が持続できなくなるとされており、高福祉社会のモデルが揺らいでいる。

◆理想の医療制度 北欧型に米大統領候補も注目
 自身を民主社会主義者だというサンダース氏は、かねてから北欧モデルをお手本とし、高い教育と医療制度の実現を唱えている。2020年の大統領選では、公的医療制度「Medicare for All」を打ち出し、国民皆保険導入を主張している。

 同氏はツイッターで、フィンランドでの出産費用の安さについて言及。アメリカであれば平均1万2000ドルの費用が、フィンランドでは60ドルだとし、利益追求型の恥ずかしいアメリカの医療制度は終わりにしなければならないとつぶやいている。

Text by 山川 真智子