エコな「量り売り」がIT化で手軽に 商品触れずにスマホ操作、チェコ発の「MIWA」

Arancia Europa

 リサイクルはいまや当たり前になった。では、プレサイクルはどうだろうか。プレサイクルは、ごみにならないもの、リサイクルしやすいものを選んで買うことだ。ごみを出さないようにするため個別包装はせず、食品や洗剤などを量り売りする店は、この形式の一つだ。ヨーロッパでは、野菜、果物、ナッツ類など一部の食品を量り売りしているスーパーは以前からあるが、全商品数百種が個別包装なしの店は2014年2月にドイツ北部に国内第1号がオープンした。

 この量り売りの店は、イギリス、フランス、スイス、スペイン(スペインでは大袋に商品を入れて販売するのが人気)と各地に広がっていて、好評ぶりがうかがえる。これが個別包装を減らす究極の方法かと思われたが、さらに発展したシステムがこのほど完成し、商用化段階に入った。

◆バーコード表から食品を選び、スキャン
 このシステムはMIWA(ミワ)と名付けられている。「最小限のごみ」を意味するminimum waste(ミニマム・ウェイスト)の頭文字を取った。各商品が大きめのバルク・ビン(MIWAでは灰色のカバー付き)に入って並べられ、客が好きな分量を取って買うのは通常の量り売りの店と同じだ。しかしMIWAでは、客はバルク・ビンには直接触れない。客が手にするのはバーコードリーダーだ。商品のバーコード表を眺めて、好きなものを選びバーコードをスキャンする。そしてリーダー上で買いたい分量を決定する。

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 このあとは商品の受け取りだ。バルク・ビンが並ぶカウンターへ行くと、常駐しているスタッフが客の選んだ商品分量(バルク・ビンから自動的に出てくる)を客が持参した容器に入れるか、または店のエコ容器に入れてくれる。支払いはレジで行うか、バーコードリーダー上で電子決済するか選ぶことができる。

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 デジタル機器のない生活が考えられない現代、とりわけ若い世代には「普通の量り売りの店は面倒そう」と敬遠されるかもしれないが、MIWAなら「面白そう」と比較的容易に受け入れられるのではないだろうか。

Text by 岩澤 里美