米人気司会者5人、あえてユルい雑談番組を始めた理由 脚本家ストライキのなか
アメリカで5月から続く脚本家のストライキ。それを受けてテレビ番組が中断しているため、人気番組の司会者5名がポッドキャスト『ストライク・フォース・ファイブ(Strike Force Five)』を開始。関係スタッフに給与を支払うための資金調達が目的だ。
◆期間限定のポッドキャスト
『ストライク・フォース・ファイブ』と名付けられたポッドキャストは8月30日にリリースされ、少なくとも12エピソードが公開される予定。出演するのはアメリカで人気のあるトークショー番組の司会を務めるコメディアンで、スティーヴン・コルベア(Stephen Colbert)、ジミー・ファロン(Jimny Fallon)、ジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)、セス・マイヤーズ(Seth Meyers)、ジョン・オリバー(John Oliver)の5名。彼らは通常はNBCやABC、HBOといった異なるチャンネルでそれぞれの看板番組を展開している。しかし、ハリウッドの脚本家のストライキが継続するなか、番組は休止状態となっており、今回、それぞれの番組とは関係なく5名が団結し、新たなポッドキャスト番組を開始した。
スポティファイが配信するポッドキャストは、さまざまなアルコール飲料ブランドを展開するディアジオや、通信会社のミント・モバイルなどがスポンサーにつき、収益のすべては番組スタッフの給与として支払われることになっている。5名は、5月にストライキが開始し、その後、それぞれの番組が休止してからズームで定期的に話し合い、スタッフを支援する方法を模索していたという。結果的に、今回のポッドキャストが開始することになったそうだ。
ポッドキャストの1時間程度の各エピソードは、5名がそれぞれのプライベートの話や気になっているトピックをざっくばらんに会話するといった内容。あえて洗練されていない番組を配信するというのは、彼らがいかに脚本家やリサーチャーなどのスタッフを必要としているかという事実を示すという狙いもあるとマイヤーズは言う。
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