ロシアの劣勢を示す部分的動員と4州併合 追い詰められるプーチン氏
ロシアのプーチン大統領がますます苦境に立たされ、プーチン氏が今後核兵器を使用するのではないかとの見方も強まっている。そしてプーチン氏は9月に予備役の部分的動員とウクライナ東部4州の併合という措置に出た。これらが核兵器使用の前段階となるかどうかはわからない。しかし、これらは明らかにロシアの劣勢を示す出来事になっている。
◆部分的動員に対する反発が拡大
プーチン大統領は9月下旬、軍隊経験者などの予備役を招集するため部分的動員を発令した。しかし、それに反発する動きが国内で一気に広がった。モスクワやサンクトペテルブルクなど各地では、それに反発する市民と治安部隊との間で衝突が相次ぎ、逮捕者や負傷者が相次いだ。また、「動員なんて勘弁」というロシア人が一斉に国外脱出を図り、フィンランドやジョージア、カザフスタンなどに20万人以上が脱出したとも言われる。
これは明らかに軍事面での劣勢を示すものだ。戦況がロシア劣勢になっていることはメディアでも報道されているが、既存の兵士数では状況に耐えられなくなってきている証拠である。しかし、動員された人々に戦闘意思がほぼないことは想像に難くなく、ロシア軍内での混乱がさらに拡大することも考えられる。
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