コモンウェルス会議、ルワンダ開催の「矛盾」

Dan Kitwood / Pool Photo via AP

 コモンウェルス首脳会議(Commonwealth Heads of Government Meeting:CHOGM)が6月20日から25日まで、ルワンダの首都キガリにて開催された。今回ホストを務めたルワンダは2009年に加盟。英国と歴史的なつながりを持たない、数少ない加盟国の一つだ。6月25日にアフリカの2ヶ国が加盟し、コモンウェルス加盟国は56ヶ国となった。パンデミックを経て4年ぶりに開催された首脳会議だが、成果はあるのか。

◆コモンウェルス会議とは
 コモンウェルスは大英帝国にルーツを持つが、現在ではどの国でも参加できる任意の連合だ。加盟国の地域別の内訳はアフリカ大陸21ヶ国、アジア8ヶ国、カリブ海およびアメリカが13ヶ国、欧州3ヶ国、太平洋地域が11ヶ国となっている。コモンウェルス全体の総人口は約25億人。人口の6割以上は29歳以下の若者で構成される。また世界で42ある人口150万人以下の小国の32ヶ国が加盟している。最も新しい加盟国は6月25日に加盟したトーゴとガボン。ガボンはモザンビークとルワンダに続き、歴史的に英国とつながりのない3番目の加盟国である。

 通常2年に1度開催のCHOGMは、1971年より24回開催されてきた。前回は2018年に英国で開催された。今回のCHOGM会期は6月20日から25日。会期中は本会議以外に若者、女性、市民、ビジネスをテーマにした4つのフォーラムが同時開催された。首脳会談は24日および25日に開催。24日の午前中に開催された開会セレモニーでは、各国の首脳が一堂に会し、開催国ルワンダのポール・カガメ(Paul Kagame)大統領、チャールズ皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)、パトリシア・スコットランド(Patricia Scotland)事務総長、英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が演説を行った。

Text by MAKI NAKATA