技術的に大前進、中国3隻目の空母「福建」 電磁カタパルト搭載、艦載機の幅広がる
中国国防省は6月17日、上海の造船所において国産空母「福建」を進水させた。中国の空母としては、旧ソ連型「遼寧」およびその改良型「山東」に続く3隻目となる。アナリストらは、国内で設計・製造を行った3隻目の福建が、技術的に大きく前進したと分析している。
◆アナリスト「技術面で大きな前進」
米ワシントン・ポスト紙(6月17日)は、飛行甲板の完成や人員の育成を含め、空母の完成までに少なくともあと2年を要するとみている。しかしながらすでに国内外からの注目度は高い。同紙はアナリストらの見解として、「福建は技術と能力の面で大きな前進を意味する」と報じている。
英ガーディアン紙(6月17日)は、「上海の造船所での大々的な式典で進水した福建は、ほかの中国空母よりも技術的に進んでいる」と報じている。中国国営放送のCCTVは、「すべて中国が設計・建造した、初のカタパルト空母である」と強調した。2012年就役の遼寧と2019年の山東に次ぐ3隻目となるが、就役の具体的時期は発表されていない。CCTVは今後航行および係留のテストへ進むとしている。
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