マッハ5超巡航ミサイル「ハクソー」、米空軍が開発に注力 22年までに配備へ

X-51Aの試験機|U.S. Air Force/Chad Bellay / Wikimedia Commons

 アメリカ空軍は、マッハ5を超える巡航ミサイル「ハクソー」の開発を急いでいる。国際的な高速ミサイルの開発競争が激しさを増すなか、対空防衛網を突破し、速やかに目標を破壊する切り札として期待は大きい。2022年の実用化を目指し、開発が急ピッチで進む。

◆極超音速ミサイル、国防省の最優先課題
 ハクソーは通常弾頭搭載型打撃ミサイルに分類されるが、マッハ5以上の極超音速で飛行する点で既存の巡航ミサイルの性能を大きく凌ぐ。軍事情報サイトの『ミリタリー・ドット・コム』(9月16日)によると、米空軍から受注した米ロッキード・マーティンがこれまで開発を主導してきた。今回、新たに米ミサイル製造のエアロジェット・ロケットダインがプロジェクトに加わる。防衛上の優先度は非常に高いものと見られ、エアロジェット・ロケットダイン社の広報担当者によると、ハクソーは国防省における「技術的な最優先課題」と位置づけられている模様だ。

                                                                                                                 

 これほど高い優先度が与えられているのは、敵陣の対空ディフェンス体制を突破する強力なメリットが見込まれるためだ。ポピュラー・メカニクス誌(9月18日)は「マッハ5を超えるこのミサイルの途方もないスピードにより、敵陣の強固な対空防衛を突破し、目標が移動してしまう前に到達できるようになる」と述べている。鉄壁の守りを無力化し戦局を変える切り札として重要な役割が見込まれる。

Text by 青葉やまと