韓国、軽空母建造へ F-35Bを16機搭載 いずも改修に対抗か?
◆日本の「いずも」型を意識
今回の軽空母計画は、日韓関係が悪化しつつあるタイミングで報じられた。そのため、日本側の計画に対抗する動きではないかとの見方が広まっている。ディフェンス・ニュース誌は、いずも型のヘリコプター搭載護衛艦2隻にF-35B搭載能力を持たせるという、日本側の改修計画と対比させている。
さらには、緊張が高まる中国を意識したとの指摘もある。米ナショナル・インタレスト誌(7月23日)は「(軽空母は)韓国海軍が、その主なライバルである中国と日本の艦隊に対抗する一助になるだろう」と分析する。
ディプロマット誌は新造の判断が「日本との緊張が高まる時期に出された」と指摘した上で、このタイミングでの発表は「第二次大戦をめぐる日本との緊張が高まっている事態と、不穏に共鳴する」と述べている。ただし威信を賭けた競争といったレベルに留まり、それ以上の事態には発展しないのではないかとの見方だ。また、今回の決定を日本側は静観するとの認識も同誌は示している。ここ数ヶ月で外交問題が持ち上がっているが、それにもかかわらず「日本は韓国を深刻な安保上の脅威とみなしていないようだ」と同誌は述べている。
いずれにせよ日本のいずも型を意識した動きだというのが、各誌共通の見解となっている。