仏独西の次世代戦闘機、モックアップ公開 戦闘機の枠を超えた「システム」の一翼に
◆未来戦闘空中システム
新型機は単独のステルス機という存在を超え、FCAS(Future Combat Air System、未来戦闘空中システム)の一部として機能する。AFP通信の報道によると、ドローンや巡航ミサイルなどとの連携が想定されているようだ。フランスのエアバスおよびダッソーが開発の中核を担う。
ロイターによるとFCASは、ステルス機と無人のドローンのほか、「空中戦闘クラウド」と呼ばれる連携網を含む。今回モックアップが披露された新型ステルス機はFCASの前線を担う重要な存在だが、現時点ではまだ正式名称が付いていない。
FCASについてエアバス社は、21世紀のヨーロッパの主権の鍵を握ると触れ込んでいる。主力となる次世代戦闘機に、遠隔操作の無人機が複数同行することで戦力を増強する。さらに戦闘機は空中戦闘クラウドに接続し、衛星やほかの大型戦闘機などと連携する仕組みだ。同社は2018年、有人機と無人機との連携試験に成功している。5機の無人機同士の編隊飛行や有人機からの司令の発出などが、テストレベルですでに実現している。
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