ロシア、第5世代Su-57を量産へ 16機から76機に増やした狙いは?

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◆パートナー獲得なるか
 製造数増の背景の二点目は、輸出先国へのアピールだ。ポピュラー・メカニクス誌は、有力な輸出先としてトルコを想定する。F-35をアメリカに発注していたトルコだが、ロシアが開発したS-400対空ミサイルの購入に意欲を示したことで、F-35計画からの排除をアメリカ側から宣告されていた。ロシアから見れば、Su-57を代替機として売り込む絶好の機会を手にしたことになる。

 加えて、開発資金の援助を受けたいという思惑も垣間見える。大量導入でSu-57開発計画への積極姿勢をアピールすることで、トルコを共同開発へ導く誘い水にしたいのでは、とナショナル・インタレスト誌は指摘する。インドが計画を離脱したいま、トルコがロシア製ステルス機の導入に興味を示せば、計画に見切りをつけたインドに代わる貴重なパートナーとなるだろう。

 厳しい状況が続くSu-57だが、あえての導入拡大で状況を打破できるだろうか。

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Text by 青葉やまと