ロシア、第5世代Su-57を量産へ 16機から76機に増やした狙いは?

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◆量産でコスト減狙う
 急激な製造数増の裏には、どのような意図があるのだろうか。第一に、規模の経済による製造コストの逓減が挙げられる。ナショナル・インタレスト誌はロシアのコメルサント紙による報道を引用し、「連続生産は規模の経済をもたらし、よりコスト効率の高い製造手法を可能にする」との国防関係者のコメントを伝えている。大量生産による効果とは明言されていないものの、製造元のロシア統一航空機製造会社による1機あたりの販売額は、当初計画より20%ほど引き下げられた。

 アメリカと中国がステルス機の大量生産体制に入るなかで、ロシアは長らく遅れを取っていた。量産によるコスト減と大量の配備には、一気に巻き返しを図りたい思惑が透けて見える。ただし、ナショナル・インタレスト誌は別の記事において、Su-57の導入をもってしてもロシアはステルス機の超大国になることはないと論じている。Su-57は設計が未熟であり、製造ラインも小規模で非効率であるためだ。こうした問題が早急に改善することはないと同誌は指摘する。プーチン氏の宣言通りに事が運べば同ステルス機の導入数は急増することになるが、同機には決定的な強みとなる装備がない。また、そもそも大量のステルス機を調達する予算がロシア側にないだろうと同誌は推測している。

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Text by 青葉やまと

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