金正男氏殺害、真相は闇の中へ 関係国は解明に関心なし 北朝鮮は責任回避に成功

Shin In-seop / JoongAng Ilbo via AP, File

 2017年2月に起きた金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺事件から2年以上が経つ。北朝鮮の最高指導者・金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄であった同氏は、マレーシアの空港で突然の襲撃を受け、命を落とした。実行犯2名のうち起訴されていた1名が来月釈放となる見込みで、北朝鮮関係者も含め、実質的に誰も重罪に問われない異例の幕引きとなる。

◆公然と行われた暗殺
 金正男氏は2年前の2月、クアラルンプール国際空港での搭乗手続きを行っていたところ、インドネシアおよびベトナム国籍の女性2名から襲撃を受けた。現地紙の報道によると、一人が顔をハンカチで押さえつけ、もう一人がスプレーを噴射したとされている。氏はすぐに体調悪化により空港の医務室に運び込まれ、その後搬送された病院で数時間のうちに死に至った。マレーシア当局による遺体の解剖では、致死性の神経剤であるVXガスが検出された。

                                                                                                                 

 実行犯2名は現場で逮捕され、ほかに北朝鮮関係者4名が当日中に逃亡したと報じられている。実行犯2名の弁護団は、二人は北朝鮮の工作員に利用され、いたずら番組の一環だと思い込まされていたと主張していた。

Text by 青葉やまと