「キューバの音響攻撃」、実はコオロギ? 米外交官を襲った音、科学者が解析

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 2016年から2017年にかけて、キューバにいたアメリカの外交官やその家族たちが甲高い謎の騒音により、吐き気やめまいなどの体調不良を訴える事例が報告された。記憶喪失などの重症者まで出たため、米政府は事件をアメリカに対する「音響攻撃」と結論づけた。ところが最近になって謎の騒音はコオロギの鳴き声だったという説が出て、メディアを賑わしている。

◆不快な音はコオロギ 英米研究者の結論
 CNNによれば、コオロギ説を出したのは、英リンカーン大学のフェルナンド・モンテアレグレ‐ザパタ教授と、カリフォルニア大学バークレー校のアレクサンダー・スタブス氏だ。両氏は2017年10月にAP通信が入手・公開した事件に関係したとされる音声サンプルを分析。「ブンブンという音」「金属をこすりつけるような音」「突き刺すようなキーキー音」と外交官たちが形容した音がコオロギ、とくにIndies short-tailed cricketという、カリブ海地域に生息するコオロギの鳴き声がもつ特徴と、微妙には違いがあるが一致したと発表した。微妙な違いは、通常昆虫の鳴き声は外で録音されるのに対し、APの音声が室内で録音されたためだったと見られている。

                                                                                                                 

 もっともCNNのインタビューに答えたスタブス氏は、「大使館関係者が別の形態の攻撃を受けた」「症状が心因性のものだった」という可能性も否定しなかった。また、両氏のこの研究論文はまだ査読を終えていない。しかしこれまで米政府は原因を特定できていなかったため、意外な容疑者の登場をメディアは大きく報じている。

Text by 山川 真智子

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