ロシアの脅威、米軍基地を切望するポーランド 20億ドル拠出、「フォート・トランプ」で直訴
ワシントンを訪れたポーランドのドゥダ大統領は、トランプ大統領との会談で、ポーランドに恒久的な米軍基地を置くことを求めた。基地がロシアの軍事力に対する抑止力となることを期待しているという。トランプ大統領は乗り気のようだが、両国のメディアや関係者からは疑問の声が上がっている。
◆消えないロシアの影 ポーランド、米に接近
2014年にロシアがクリミア併合を決めて以後、近隣国のロシアに対する懸念は高まっている。すでにNATOは交代制の多国籍戦闘部隊をポーランドとバルト3国に置いており、1,000人で構成されるポーランドの部隊は、アメリカによって率いられている。
しかしロシアの脅威に対し、それだけでは不安を払しょくすることができないポーランドは、米軍基地設置を切望する。実現すれば、米議会の財政的懸念を和らげるため、20億ドル(約2200億円)の費用を負担するとまで申し出るほどだ(政治誌ポリティコ)。
ポーランドはすでに2024年までに防衛費をGDPの2%の水準にするというNATO加盟国の目標を達成。さらに2024年までに2.5%を達成したいとドゥダ大統領は述べている。防衛費を増やし、米国製のパトリオットミサイルまで購入したポーランドにトランプ大統領は賛辞を送っており、基地名は「フォート・トランプ」にというドゥダ大統領の発言も手伝ってか、ポーランドの要請を真剣に考慮していると述べた。
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