イスラエルが安倍首相を怒らせた? 「靴入りチョコ」めぐり現地でひと騒ぎ

Abir Sultan / AP Photo

 4月29日~5月3日の日程で中東を訪問していた安倍首相は2日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談を行った。夜には互いの夫人も交えての夕食会に出席したが、その際に出されたデザートがイスラエル国内で大きな批判を受けている。

◆有名シェフが独創的すぎる? 靴の中にチョコ
 夕食会の食事を担当したのはイスラエルの有名シェフ、モシェ・セゲフ氏。セゲフ氏は、自身のインスタグラムに安倍首相夫妻、ネタニヤフ首相夫妻とともに映った写真(上)や、靴の形の器に入ったチョコレートの写真(下)を投稿した。

Chocolate selection from the world ? by #SegevArt ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ / A metal shoe by @tomdixonstudio

segevmosheさん(@segevmoshe)がシェアした投稿 –

 すると、それを見ていたインスタグラムのユーザーから批判が殺到し、イスラエル国内で騒ぎになっている。日本では室内で靴を脱ぐという文化があることが指摘され、日本に対しては特に失礼にあたるとされているそうだ。

 問題の靴は本物ではなく金属製のものと報じられているが、上記の写真を見るとほぼ実物大の大きさであり、これが食卓に乗っている光景は確かに異様だ。

 この騒動はイスラエル以外でも話題となり、アメリカのワシントン・ポストやイギリスのインデペンデントなど各国のメディアに取り上げられている。ワシントン・ポストは、セゲフ氏がアメリカのトランプ大統領とネタニヤフ首相の夕食会の際にも、両首脳の横顔を模した独創的なデザインの皿で料理を提供したことを紹介している。

Text by 後藤万里