どのシーン? 「旭日旗」描写で韓国のワンピース展がドタキャン 海外ファンも呆れ顔

 韓国・ソウルの戦争記念館で行われる予定だった日本の漫画「ワンピース」の展示会が開催3日前に急きょ中止になった。原作に「旭日旗」が登場するとの指摘があったためだという。同展示会は今月12日から9月4日までの開催を予定していた。

 同記念館は、日本の統治時代などの歴史を伝える戦争記念館で同展示会を強行するのは「不必要な騒ぎを招きかねないと判断した」と説明した。

 主催者側は3月に展示室の貸館を申請。同記念館は、韓国でも人気があることや展示品に問題がないことを確認した上で許可していた。

【旭日旗は韓国人にとって「不快なモチーフ」】
 日本では「旭日旗」のデザインは第二次世界大戦以前からよく使われ、現在も自衛隊が使っている。擁護者は旭日旗をドイツにおける鉄十字とよく比較する。鉄十字は第二次世界大戦時、鉤十字とともに使用されたが、中世以来使用されているもので、現在でもドイツの正式な勲章として認められている。

 だが韓国では20世紀前半の日本による侵略の象徴とみられており、韓国人にとっては「不快なモチーフ」だとゲーム情報サイト『コタク・オーストラリア』は報じている。

 同サイトは、韓国の戦争記念館でワンピース展が強行されたら厄介な状況となりかねなかったとしつつ、主催者がもっと注意して「中立的な場所」で企画しなかったことは残念だと指摘した。また、楽しみにしていた韓国のワンピースファンも気の毒だと報じた。すでに多くのチケットが販売済みだったという。

【海外初となる台湾でのワンピース展は盛り上がり】
 一方、韓国と同じく日本が過去に統治していた台湾では、ワンピース展は無事開催されているようだ。台北で今月1日から開かれている「ワンピース展」は海外初の開催で、9月22日まで予定している。

 ソーシャルサイト『KOTAKU』によると、同展示会の第1週目に10万人以上が来場。最初の週末にはファンやコスプレイヤーが大挙してあらわれたという。

【ツイッターでの反応】
 短文投稿サイト「ツイッター」やJapan Timesの記事には次のようなコメントが寄せられている。

・アニメまで批判の対象か。
・もはやこじづけ。
・げっ、韓国のワンピース展がつぶれた(笑)。
・ちょっと馬鹿げてるよ。

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Text by NewSphere 編集部